鶚(みさご)

 

みさごオスプレイ

鶚(みさご)   英語名は、”osprey”

御存じ、あの「オスプレイ」です。

又の名を“fish hawk”とか”fish eagle”とも言うらしく、空中でホバリングし、魚を見つけると急降下し水中の魚をわしづかみにするという鳥で、古代から日本各地にいたらしく、みさごという名前の由来も「水探」であったり水に入る音から「ビシャゴ」と言われていたり、と説はいろいろあるようです。

又、ospreyの語源もラテン語の ossifragus (“bone-breaker”)から来ているらしく、鶚という漢字が当てられている事となにか共通したものを感じます。

俳句の世界では、冬の季語という事ですが、あまり馴染みはありませんね。

又、ミサゴは無害鳥獣と分類されているのですが、有害・無害の区別の判断は、まさに人間様に害を為すか否かによるものであって、ミサゴが、高騰を続けている養殖ウナギの一匹でも取って食おうものなら、たちまち有害鳥獣にされてしまうのでしょう。

現行の普天間飛行場配備の輸送ヘリであるCH46の10万飛行時間当たりの事故率が確か1.11回。オスプレイMV22は1.93だったかでやはり事故率は高いようですが、この事故率にはいろいろ統計上の数字のマジックがあるらしく、重大な事故に分類されるClassAだけなら、沖縄全体に現在配備中のCH-53の事故率が2.35と言う事を考えれば、オスプレイMV22の危険率の方が低い事になります。

又、普天間飛行場に配備されているCH46は老朽機で、これから事故率が上昇する可能性もあります。

MV22と言うのは、海兵隊専用の機種で、この発表されている危険率はどうもオスプレイ全体の数字ではない様だったり、と数字の裏には色々なカラクリがあるようです。

少し話はそれますが、海兵隊とは、いわゆるU.S.Marin(アメリカ海兵隊)の事で、苛烈な訓練を受け、常に最前線に投入され、なぐりこみ部隊とも呼ばれる精鋭部隊ですが、荒くれ者が多く、どうやらアメリカ国内でもかなりの鼻つまみ者らしい。

Marinが基地にやってくるという情報が流れるや否や、その基地を抱える町全体に緊張感が走り、喧嘩騒ぎやトラブルを避ける為、店のシャッターを下ろして営業を一時やめてしまったり、その期間、家族全員で隣町に避難するという人々もいるとか。

沖縄でもU.S.Marinはかなり警戒されているようです。

それはともかく、日本の周辺情勢を冷静に分析すれば、米国の軍事力を頼りにせざるを得ないことも明らかです。

長い滑走路を必要としないオスプレイは、日本の国土防衛にはうってつけとも言えるのです。この機はCH46と比べて最高時速2倍、航続距離5倍であるため、沖縄本島から400km離れた尖閣諸島も、行動範囲に入る事になります。この性能を求める限り、構造上の不備は現段階ではしかたの無いものなのかもしれません。

しかし、その為に基地周辺の住民が危険にさらされては、これもまた本末転倒と言わざるを得ません。

ちなみに、例の「米軍ヘリコプター墜落事故」の起きた宜野湾の沖縄国際大学には、甥の一人が通っているのです。

 

国際的な資源の争奪戦が熾烈になりつつある今、「国民の安全を取るのか、国益を取るのか」の二者択一を迫られているという思いが尽きません。

(伏見医報掲載文 一部改)   院長 仁木俊平