ロシアよりの手紙

実は、今一葉のはがきを待っている。
差出人はと言えば、戦前、択捉(えとろふ)島にお住まいだった方で、帰還事業の一環として、このたび択捉島へ渡られた。
その時、ホストファミリーに頼んで、私にはがきを投函してもらったらしい。
そのはがきを待っている。ご本人はもう戻られている。

ずっと以前に私の両親がサンクトペテルブルクから出したはがきも、もう忘れかけた頃にやっと届いた。
フランスからの物は、結局届かなかった事もある。

世界は広い。
どこでも、日本と同じようにはいかないのである。