マイブーム68

2017年に私の好きなある音楽番組を聞いていると、私がまさに青春時代を過ごした1967年特集というのをやっていてつい聞きほれてしまった。
プロコル・ハルムの「青い影」に始まり、ビートルズの「ペニーレイン」、シーカーズの「ジョージーガール」、スコット・マッケンジーの「花のサンフランシスコ」や後の大学時代に自らステージで演奏することになる「パタパタ」などが次々とかかった。今から考えてもこの1967年は忘れがたい名曲の数々が世に出された年であったのだが、なぜ今67年だろうと思いつつ聞いていたら50周年の記念番組であることが分かった。
そして、2018年が近づくにつれて68も私にとって特別な数字になったような気がする。
68という数字は私に色々な連想をさせてくれた。’68なら1968年という事で、この年の前後3年間’67.’68.’69は私の大好きなフォーミュラ1の自動車レースではフォードエンジンを搭載したロータスの全盛時代だった。

もう一つの68と言えば漢方薬の68番芍薬甘草湯である。(以下68と記す)
私は漢方薬についてはそれほど詳しい知識を持っている訳では無いので専門の方からおしかりを頂戴するかもしれないのだが、ちょっと驚きの経験をしたのでどうしても書いてみたくなった。

私は結構雑談が好きで興が乗ると診察中でもつい後の患者さんを待たせているのを忘れておしゃべりをしてしまう癖がある。
 ある日、一人の患者さんが、この方はトライアスロンの大会に良くするアスリートなのだが、68を服用して走ると次の日の筋肉痛が嘘のように軽いと言うのである。
それで私も試しに68を服用してみた。
 この夏の母の死をきっかけに、これまで延ばし延ばしで今日まで来てしまった実家の片づけを始めたのだが、洋館の板張りの床のワックスがけや拭き掃除を結構一生懸命やったので右手中指が腱鞘炎になってしまい、力を入れて握る、あるいは中指を伸ばすという恰好になると痛むようになっていた。この症状に対して効果があるか試してみる事にしたのである。

結果は、みごとに効いた。

 だいたい、片づけの翌日から翌々日が一番痛いのだが、これが嘘のように感じなくなった。
これまでも色々な漢方薬を処方して来たが、それなりに効いているようだと言う感触はあったものの、この効果は感動的であった。
 うちに出入りする人々の中でもマラソンを走るという人は結構多い。
ある外用薬メーカ―の人でたまたま前日フルマラソンを走って脚が痛いという人が来たので早速○68を処方した。その後、しばらくして大会に出場した時にも服用した所、それまでは自社の外用薬だけでは取り切れなった翌日の筋肉痛がみごとに緩和され、仕事でも階段昇降も何の苦もなく出来たと感謝された。
  
 うちの長男も時々マラソン大会に出場する。
「歴史街道丹後100kmウルトラマラソン」で完走したのは立派だとは思うが、この時にはまだ68の処方を伝えていなかったので膝を傷めて一週間ほど足を引きずっていた。運動は確かに大切であるが、余り過激にやると却って健康に悪影響が及ぶ恐れがあるので注意したい。
2018年は明治150年である。明治元年と言えば1868年でここにも68が登場することになる(イヤーロッパ君で覚えましたね)
果たして2018年はどんな年になるのだろう。そして、音楽シーンではどんな懐かしい音楽を見つけ出してくれるのだろう。
              伏見医報投稿